第66番 地福寺
詳細

●本尊/大日如来 ●開山/不詳 ●創建/平安時代
●所在地/徳島県三好市井川町井内東2375 ●電話(0883)78-2759

紹介
【略縁起】
吉野川に注ぐ支流の井内谷川に沿い、深く入った谷戸の奥に地福寺がある。霊峰・剣山の法を護持し、辺りに修験の気がみちていた。それは、きさはしに勧請した一願不動尊もそうだが、本堂横の繁みに露座する倶利迦羅不動剣に象表される。
町史から縁起を拾うとしよう。 開基は平安時代と考えられる。源平の合戦に敗れた平国盛が逗留したという伝説も、空海の影響をうけたものであろう。 もとは日ノ丸山の中腹にあった。室町時代に低地が開拓されて民家も里に下るようになり、この寺も現在の位置に移された。 一般に一ノ瀬寺と言われてきたが、いつごろ地福寺に改まったかは定かでない。過去帖などから江戸中期と推察される。
寺紋は一疋両を用いる。南北朝に新田義治が寄寓したことに因む。特筆すべきことは本尊に安置する大日如来の逆智剣印である。学説の解明が待たれる。他に、平家の赤旗、大般若経などがあり、総じて貴重な文化遺産である。
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