第59番 薬師寺
詳細

●本尊/薬師如来 ●開山/不詳 ●創建/平安時代
●所在地/高知県高知市介良丙1832 電話(0888)60-0205

紹介
【略縁起】
高知市の東部に位置した介良の里には、源氏の若大将・希義の悲惨な物語がある。平治の乱に敗れて土佐へ流された希義が、平家打倒の狼火をあげた兄頼朝に応じて伊豆に向かうとき、夜須で平家の追撃をうけて果てた。時に僧琳猷が一寺を興して菩提を弔った。
薬師寺は希義の念持仏を安置したという。寺門の変遷にあって古記録を失ったが、古代の薬師信仰が貴族のうちに流布したことを考えると、あながち牽強付会でもないだろう。
南国の肥沃な田園風景のなかに稜線を描く山の中腹に御堂が覗かれる。地元では岩屋山と称し、それは篤い信仰があった。登り口が里の民家を分けてあり、風化した200余段の参道を“男厄除け坂”という。かなり厳しいが、六根清浄に験があることを祈る。 僅かな境内に御堂の再建をみた。前庭も整い、改めて信仰の深さを知った。隠れた古刹である。
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