第11番 田村神社
詳細

●祭神/倭迹々百襲姫命 ●創建/和銅2年(709)●所在地/〒761-8084 香川県高松市―宮町286 電話(087)885-1541

紹介
起源は元明天皇の和銅二年に社殿を創建するとあり、往古より田村大社定水大明神又は一宮大明神とも称し、夙に朝野の崇敬浅からず。
奥殿の床下に深淵あり、厚板を以て之を蔽い此の殿内には盛夏といえども凄冷の気が満ちていて古くより神秘を伝え今に窺い見る者なし。
これ定水大明神の称ある所以にして領内に水ききんあれば領主奉行は必ず以って当社に祈願したりと云う。
明暦元年三月、一宮御普請仰せ出せる奉行は竹村斉庵なり、偖御普請掛り本社を取り崩し候処、淵の上空木を受け数百年に相成り候故、木腐り居候に付取変替に相成申候、其時斉庵神官へ社の下の淵見度と申出候処、神官種々断り候之共、是非見度由に付然れば淵を見せ候処、暫して水逆巻き上り其中より紅の舌を巻き三間斗の頭を上げ斉庵をにらみ甲候、斉庵夫より心地あしく相成駕籠にて帰り家内へ其仔細を言いつつ死す、其後御普請も半に相成候時、淵の蓋の真中に二尺斗りの穴明き居申候、其穴より鑿を押しこみ候処、暫して角に掛け出すを大工恐れて足にて挟み取上候処、忽に死す。
誠に、生神の験有となり恐るべし云々。
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